私の生きる道

薬学系の研究者、薬剤師、弁理士、そしてお母さん。

お薬の用法のこと

お薬を飲むタイミング(使用方法)を規定しているものとして、用法があります。

添付文書には、大雑把な形で、例えば「1日1回」などと書かれている場合が多いのですが、きちんと決められている場合があります。例えば「食前」に服用してくださいという場合には、お薬のメカニズム的に食前に服用しないと、期待する効果が得られない場合が多いです。

しかし、この用法について医師は自由に変更します。薬剤師法24条の規定(疑義照会)があるので、私達が医師にその用法で良いのか確認すると、「食前に飲むのは大変でしょう?」というのはまだ良い方で、「どうせ、いつ飲んでもこのお薬はあまり効かないんだよ」という返事もあります。そして、医師に処方権があるので、決定権は医師にあります。

合理的な理由がなくても、添付文書の記載と違った用法にする。よく分からない部分です。