私の生きる道

薬学系の研究者、薬剤師、弁理士、そしてお母さん。

短答式試験:(2)一応、合格体験記。

短答式試験は、4回受け、3回目でなんとか合格しました。3回目は、試験対策があったというよりは、力業で乗り切った感じ。4回目は、振り出しに戻り、結構ブルーな受験勉強でした。ただ、ちょっとだけ勉強の方法が分かった気もします。

 

3回目の受験について

3回目のチャレンジのサマリーは、以下の通りです。

  • 受講などはせず、自宅学習のみ
  • 条文を読み、対応する短答の問題を解く(6ヶ月かけて一周するくらい)
  • その後、過去問10年分を5回
  • 直前10日くらいは、条文を読む
  • やっと合格。41点。

 

前年度が、資料の整理に時間をとられてしまったので、この年は、通信教育を受けないことにしました。頂いた資料等の復習を中心に、手探りで勉強をしました。結局のところ、法律の読み方が分かっていなかったので、しらみつぶしにやるしかなかったのだと思います。

インターネット上には、特許法等が公開されています。また、過去問についても解いて、関連条文を掲載してくださっている方がいます。私は、それを印刷して、見開きのページに切り貼りして、特許法の最初から条文を一つ一つチェックし、その後過去問でその条文がどのように表現されているかを確認していきました。かなりのページ数になりました。力業でした。3回目はとにかく短答に受からなきゃと思って、6月ころから半年かけてこの作業をしました。その時は、この方法が良いとも思わなかったけど、これしかないと思ってしました。でも、学び始めのころは、こんなべたな方法が一番良いような気がします。その後は、市販の過去問題集を使って(もちろん法改正に対応したもの)、過去問10年分を5回くらいしました。

そして、やっと合格しました。点数は、41点でした。

 

4回目の受験について

4回目のチャレンジのサマリーは、以下の通りです。

  • 論文式試験の免除期間を使い切り、振り出しに戻り、とても凹んでいた。
  • 資格スクエアを受講し、条文の読み方、「要件」と「効果」が分かるようになる。
  • なぜか、模試の問題が全くできない(本番2週間前に21点)
  • 試験前10日くらいは、過去問の問題は読まず、解説と条文を読む。
  • 若干、鬱気味。本番は、逃げ出したい気持ちでいっぱい。終了時には、頭の中が真っ白になった。
  • 答え合わせをすることができず、合格発表まで勉強から離れた。
  • 点数は、42点。

 

論文式試験を3回失敗し、まさかの短答試験へ振り出しに戻ってしまいました。さすがに、かなりへこみました。なんで自分が弁理士試験を受けているのか、分からなくなっていました。でも、子供も受験生でした。母親である私が、一度決めた目標を投げ出すわけにはいきません。

まず、なぜ受からないかを考えました。私は、法律に対する基礎的な理解が圧倒的に足りなかったのです。最初から勉強しなおさなきゃと思い「資格スクエア」の通信講座を受講することにしました。これが、本当に良かった。資格スクエアのすばらしさは、別の機会に書きたいと思います。

資格スクエアの基礎講座を一通り聴き、条文の読み方、「要件」と「効果」について学ぶことができました。条文を読むことが、ずいぶん楽になりました。以前は、全ての条文から過去問へとしらみつぶしだったけど、今回は、逆に、過去問を解きながらPATECHさんの四法対照をチェックしていきました。

ただ、過去問を3周したくらいで答えを覚えてしまって、過去問自体は解けてしまうのですが、模試は全くダメでした。しらみつぶしにしていた時とは違って、条文の読み方が甘くなっていたのかもしれません。短答式試験の2週間前にやってみた模試の問題では、21点しかとれず、本気で落ち込みました。そこからは、過去問の問題は読まずに、解説と条文集の往復をずっとしていました。過去問は、正しい枝以外は、間違っているので、その間違った言葉を直前に頭に残さないようにしました。これが良かったように思います。

今年度の短答式試験の前は、仕事や子供の事等の合間の勉強で、睡眠時間もギリギリ、歩いているときでも音声は聞き続けるという状態で、試験当日は疲れがピークになっていました。模試が全くできなかったこともあって、精神的にもまいっていたのだと思います。5行程度の問題文も理解できないような状態でした。必死で集中してなんとか解いて、終わったときは頭の中が真っ白で、どんな問題だったかも全く覚えていないくらいでした。ここまで、追い詰めない方が良かったなと思いました。

ちょっと鬱になっていました。短答式試験後は、まずいと思って、まずは健康状態を元に戻すことを一に考えて勉強から離れていました。落ち込みが激しくて、短答式試験の自己採点すらできませんでした。ただ、短答式試験から論文式試験までは時間がないので、当たり前ですが、出来れば自己採点はした方が良いです。